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仁は首を回したり、体を動かしたりしながら言った。
「…ていうか、俺たちの試験って本当にこれで終わりなんだな。俺たちは本当に合格できるのかな…?」
仁は少し不安そうに言った。
「あれだけの試合ができたんだからぁ、大丈夫なんじゃないかな~?少なくともぉ、私たちと同じくらいの試合をやった組はないらしいよ~?」
「そうなのか。でも、やっぱり不安はあるよな…。」
「不安なの~?私は逆に自信しかないよぉ?」
「お前の自信はどこから来るんだよ…。」
仁はあきれながら言った。
「うぅん…。」
そんな話をしていたらエリルが目を覚ました。
「お、エリル。起きたのか。」
「おはよう~、エリルちゃん~。」
「ん…おはよう…って、仁!!目を覚ましたんだ!!」
エリルは仁のほうに近づいていった。
「あぁ、さっき起きたよ。そうだ、エリル。ずっと俺のことを看てくれてたんだろ?ありがとうな。」
仁はエリルの頭を撫でた。
「あ…やめてよ、子供じゃないんだから…!!私は1人で帰るのも嫌だったから…だよ?」
「でもぉ、エリルちゃん、すっごく不安そうに仁の手を握ってたよ~?」
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