剣の世界

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そしてエリルは自分の腰に差したレイピアを見た。 白銀の刀身を持ち、太陽を反射して光り輝いているこのレイピアは『スラッシュサン』という銘を持っている。 自分で素材を採ってきて作ったこのレイピアはとにかく軽く、扱いやすい、エリルにとって相棒のような存在だった。 エリルももう一度確認した。 この剣となら誰にだって負けない、と。 「君たち、入学試験を受けに来たのか?」 突然後ろから声がした。 二人は振り返ってみるとそこにはやや背が高い女性が立っていた。 「そうです。この学校の職員の方ですか?」 「私は職員ではないよ。私は『カリン・サープラウ』 この学校の2年生だ。もっとも、君たちが入る頃には3年生だがね。」 カリンはすこし苦笑しながら言った。 「先輩だったんすか。俺は二階堂仁っていいます。で、こっちが…」 「エリルート・アルティーユです。よろしくお願いします。」 二人はカリンに名前を言った。 「うん、よろしく。あ、そうだ。試験を受けるなら一緒に会場まで行かないか? 私もそこに用事があるし、ここは結構広いから迷うかもしれないからね。」 「あ、いいんですか!?ありがとうございます!」
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