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「痛い!!」
「あぅ…仁~、暴力はいけないんだよぉ~?」
「じゃあ言葉の暴力もいけないよなぁ?」
仁はニヤニヤしながら2人に言った。
「仁、揚げ足取るの禁止だよ。」
「そ~だそ~だぁ。そこは女子を立てないと~。」
「知らんわ。」
そんなことをしているうちに教室の前についた。
「よし、じゃあ行きますか。」
仁はそう言って扉を開いて教室の中に入った。
教室の中にはすでに何名もの生徒が自分の席や知り合いの近くにいてそれぞれ動いていた。
とりあえず仁たちも自分の席を探して座った。
「よぉ!!お前が俺の前の席のやつか。名前は?」
座ったすぐに後ろの席の人が仁に話しかけてきた。
「俺は二階堂仁だ。そっちは?」
「ジャン・ケルディアだ。ジャンって呼んでくれ。」
「わかった。そっちも俺のことは仁って呼んでくれ。」
「そのつもりだったよ。」
ジャンはニヤリと笑った。
ジャンの見た目は真っ赤な短髪でワイルドそうな雰囲気を醸し出していたが、笑うと案外、人あたりのよさそうな印象になった。
「ところで仁、教室に入ってくるときに2人横に女子がいたが知り合いなんだよな?」
ジャンは目を輝かせて言った。
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