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「なに、私も1人だと退屈だからね。よし、じゃあ行こうか。」
「はい!エリル、早く行こうぜ!!」
「わかってるよ。すぐに行くから。」
こうして三人で校舎に入っていった。
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校内に入ると確かに広く、道に迷ってしまいそうなほどだった。
しかしやはり先輩が1人ついていると安心感できる。
道に迷うこともなく、サクサク進んでいった。
「…ん?」
歩いていると仁はカリンの刀に目がいった。
「先輩、その刀ってもしかして銘持ちですか?」
仁はカリンの刀を見たまま言った。
「仁!相手の武器のことを聞くのはマナー違反だってしらないの?」
「いや、かまわないよ。あと呼び方は2人ともカリンでいい。」
カリンは刀を腰からおろした。
「私の刀の銘は村雨。『妖刀村雨』とよく呼ばれているね。」
「妖刀!?そんなやつを使って大丈夫なんですか!?」
仁は驚きながら言った。
「もちろん大丈夫ではないさ。最初のうちは上手く扱えなくて呪いを体に受けたりしてね…。
よく死にかけそうになったが、今はなんとか抑えることが出来るようになったよ。
使えさえすれば可愛い刀だよ、こいつは。」
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