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「試験10分前です。受験者は控室にはいって待機していてください。」
沈黙の間に係員の声が聞こえてきた。
「む、時間か。二人ともそろそろ控室に入ったほうがいいぞ。」
「そうですね。カリンさん、ありがとうございました。」
「とりあえず、頑張ってきます!!」
二人は頭を下げた。
いや、私も楽しかったよ。願わくは後輩になってほしいよ。」
そういってカリンは会場の横のほうへ歩いて行った。
「よし、じゃあ行くか!!」
「そうだね。頑張って二人で合格しよ!」
二人は控室の中に入っていった。
「さて、私も観客席にいかないとな。」
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控室に入るとそこには50人ほどの受験者がいた。
そしてそのほぼ全員が自分の剣を磨いたり、体を動かしたりして、なにかしらの動きをしていた。
しかしその中に一人だけ全く動かず、目をつぶってじっとしている受験者がいた。
その受験者は女性で長いブルーの髪をしていて、落ち着いた雰囲気を醸し出しているが明らかにほかの受験者とは違った雰囲気を感じた。
「エリル、あの目をつぶってるやつは注意したほうがいいかもしれないな…。」
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