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「私も感じてたよ…。あの人、ただものじゃない…。ここにいる誰よりも強いわ。」
「ま、でもそれは模擬戦で当たった時だけだな!それ以外は干渉する機会がないんだから!」
仁は明るく言った。
「仁は相変わらず気楽だね…。私は緊張してきちゃったよ?そういう図太いところがうらやましいというかなんていうか…。」
エリルは仁を横目でみながら言った。
「別に緊張していないわけじゃないんだがな…。」
仁はため息をついた。
「受験者のみなさん、これから型の試験を始めます。全員、私についてきてください。」
ため息をついて少ししたあと、係の人が入ってきた。
仁とエリルは座っていたがそれぞれ立ち上がり、係のあとについて行った。
係の人はそのまま外に出てそこで止まった。
入る前に外観をみてある程度予想していたがやはり試験会場はこのコロシアムのようなフィールドのようだ。
さらに客席には少人数だがこの学園の制服を着ている人が座っていた。
しかしそれ以外はそれなりに歳のいった人だった。
そして学生の中にはカリンの姿もあった。
仁とエリルの視線がカリンに合うとカリンは少し笑って手を振った。
「では型を始めます。順番は昨日渡されたカードに書いてある数字の順番の通りです。」
そういわれて仁とエリルは一応カードを取り出した。
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