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「俺が18番でエリルが24番か…。少しだけほかの人のを見る時間がありそうだな。」
「そうだね。ちょっとだけみようか。」
エリルはカードを再びポケットにしまい、最初の受験者の型を見始めた。
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型の試験が始まってから大体10分が経過した。
「…やはり型の試験は退屈だな。ミスをする奴なんてそういないし、なにより単調すぎる…。」
そう呟きながらカリンは手元にある用紙に点数をつけていた。
カリンは先ほど用事があるといって仁たちと別れた。
その用事というのが今回の試験の学生試験官だったのだ。
カリン以外にもこのフィールドの客席にはあと2人、学生試験官がいる。
しかし、カリンも含めて全員が退屈だと感じているだろう。
誰が見たってこの型の試験はつまらない。
カリンはやっぱりやらなければよかったといまさら後悔していた。
「やぁ、カリン。退屈そうだね。」
後ろから声が聞こえてきたのでカリンは振り返るとそこには『フレッジ・ノーヴァンク』が手を挙げて立っていた。
それに対してカリンは手を挙げ返して返答した。
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