あと一歩

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カツンカツン 屋上に他人がやってきたようだ めんどくさいなあ さっさと死んでしまおう。 足を、宙へのばした 「ねえ、ちょっと待って。」 悲鳴でもあげると思ったのに 侵入者は簡単に声をかけてきた 「なに?はやくしてよ 早く死にたいんだからさあ」 「なんで死にたいの」 「死にたいから 死にたいの。 みんな嫌いなの つまんないの 理由はそれだけ」 全部ほんとうの理由 「へえ、そうなんだ」 「うん、そう。 もう死んでもいい? 早くどっか行ってくんない?」 「やだよ。」 「早くどっか行けよ!!!」 人のことも わからないくせに 私が死ぬとこがみたいなんて 横暴すぎる
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