出席番号三番

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「よし、終わったわね。君、ちょっとこっち来て」 「え? ちょ…!」 式を終えて、放心状態だった俺は、隣の女の子に連れ出されてしまった。体育館裏まで。 「で、返事は?」 「ごめんなさい」 「はぁ!? なんで?!」 俺の返事を聞いた女の子は、どうも俺の言葉が信じられないらしい。 俺からすれば、その態度が理解不能だ。 「理由は二つ。まず、俺達は出会ったばっかりだってこと。それから、出席番号が三番ってだけで好きとか言われても、困る」 俺の言ったことは、正論だ。そうだろう? 反論できる余地などないはすだ。 「大体、なんで出席番号三番だったら付き合うんだよ?」 俺の質問に対する彼女の答えは、今までの人生観を覆すものだった。 「だって、それが私の性癖だから。私は、出席番号三番の男としか付き合えないの」 …どうやら、この学校には変態が多いらしい。しかも、今までに見たこともないようなタイプのがうじゃうじゃと、な。
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