出席番号三番

7/19
前へ
/158ページ
次へ
「とにかく、お互いのこともよく知らないのに、付き合うなんてできない。悪いけど、俺のことは諦めてよ」 …決まった。硬派な意見を主張する俺、かっくぅいい! 「それ、あなたの性癖?」 「なんでもかんでも性癖にすんな!」 ったく。なんでこの学校の奴は、何かとつけて性癖にしたがるんだ? 「じゃあ、あなたの性癖ってなに?」 「は? …いや、ねぇよそんなもん」 「この学校に入学したってことは、何か特別な性癖を持ってるんでしょ?」 「どういう意味だよ!?」 いや、実は彼女の言葉でこの学校の謎は解けてしまった。でも認めたくなかった。自分の通う学校が、まさか…… 「知らないの? ここの学校の生徒は、全員が特別な性癖を持っているのよ?」 …変態ばかりの高校だったなんて。
/158ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加