桜の木にぶら下がるパンツ男

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「はぁ…はぁ…。どうしたの巧実? 急に走り出して…」 体力のない母さんは、少し走っただけで息切れしてしまったようだ。許してくれ。これも、あの変態から逃れるためなんだ! 「早く学校に行きたくてさ、ごめん」 「そっか。どんな学校なのか、お母さんもワクワクしてきちゃった!」 よし、学校へ行くか。俺たちは再び歩き始めた。2分くらいして、湖南高校が見えてきた。 俺がこれから通うことになる高校だ。湖南高校か…どんな高校生活を送ることになるだろう? 今から楽しみだな。 この時の俺は、愚かだった。変態達の巣窟に足を踏み入れたことに、全く気がつかなかったのだから……。
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