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受付を済ませた俺たちは、体育館へと向かった。中に入るとすでにたくさんの生徒がいた。
新入生だけでも、かなりの数がいるんだな…。
「じゃあ、行ってくる」
「うん! また後でね!」
ここで、母さんとは少しの間お別れだ。俺は、自分の椅子へと向かった。
俺のクラスは三組。出席番号は三番だ。無事に自分の椅子を見つけた俺は、そこに腰を降ろした。
「初めまして」
急に声をかけられた。女の子だ。艶のある黒髪を肩まで伸ばしていて、顔立ちはとてもいい。母さんには勝てないが、中々の美人だ。
「どうも」
無難な返事すると、彼女の口から、驚くべき言葉が飛び出した。
「あなた、出席番号三番でしょ? じゃあ、私と付き合って」
「…は?」
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