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私はまだ気づいていなかった。
私への試練はどんどん近づいていることを…
―――――――
「あのさぁちょっといい?」
そう声をかけてきたのは、茶がかった髪に優しい笑顔、着崩した制服の顔はクラス1のイケメン…桜庭憂夜だ。
「え?あ…うん。」
憂也とは中学校から同じクラス。
仲は別に良くもないけど、決して悪くはなかった。
そして、私の憧れの人。
憂夜は私を図書室へ連れ込むと急に真剣な顔になった。
「付き合ってくれ。」
「どこに?」
「そうじゃなくて!
恋愛としてだ。」
は?
えぇ?
「嘘!?」
「本当。」
即答されてしまった。
これは…私の夢ですか?
「嫌だ?」
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