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人助けします
その日ライタは廊下で首から
ボードをぶら下げていた。
『俺様が一回100円で人助け
してやる(後払い)』
と書いてあるボードを…。
通りすぎていく人びとは
死んだ魚のような目をしながら
チラ見する中
一人の少年が彼に歩み寄る。
「それ、ホントなんっすか?」
「当たり前だ!!俺様の辞書に
不可能という文字はない!!」
「そ、そうなんすか」
「俺様は國川ライタ様だ。
お前の名は?」
「俺は大空 大地っす。
そんなことより
早速なんっすけど依頼
してもいいっすか?」
「うむ。では屋上に行こう」
その光景を見ていた人びとは
ライタを哀れんだ。
なぜならからかわれていると
思ったからである。
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