キラキラヒカル

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同じバスケ部の男の子に懇願して借りた漫画。 登場する武将さまが何よりカッコいい。 乱れた髷も武骨な口髭も究極の萌えドコロなのに、他の女の子には全く理解されないらしい。 本当はね、もう少しこの漫画の素晴らしさについて熱く語りたいところなんだけど、あっという間にあたしは現実の世界に連れ戻される。 「ヒカルちゃんてやっぱ変だねー」 そう言い残してあたしの元を去って行く女子の背中にニッコリ愛想笑い。 本当は……“愛想笑い”なんて言葉、だいっ嫌いだ。 だけど、この先も女の子として順応して生きていく為には、必要不可欠なものだってあたしはとっくに気付いていた。
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