キラキラヒカル

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隣の隣のクラス。 一番廊下側の列の、前から四番目。 お昼ごはんの後の睡魔降臨の時間。 小気味良く耳を擽る歴史の物語。 あたしは何より、この時間、この場所が好きだった。 この日のクラブの内容は、歴史の授業で既に習った話で。 だらだらとノートにメモを取りながらも、ついうとうとと睡魔に弄ばれていた。 いけないっ! 集中、集中! 心の中で自分を奮い立たせて、グロキャラ柄のペンをギュッと握り締めて。 背筋をぴんと伸ばしてもう一度ノートに目を遣ったと同時に、ノートの下に意識が飛び付いた。 ノートの下。 机の上。 誰の机なのかも知らない。 そこにあった、小さな落書き…… 『 戦国武将の中で一番強いの誰? 』 .
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