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男二人、何してんだか屋上で空を眺めて他愛のない話をして。
ふと耳を澄ませば終業の鐘の音。
「教室戻ろ」
村上の言葉に相槌を打つ事もなく、怠い身体を起こして屋上を後にした。
「上島さん漫画借りに来るかなー」
「……」
……だから、上杉さんだってば。
また話を振り出しに戻した村上の後ろを歩きながら、小さく溜め息。
この後、何が待ち受けているかなんてすっかり忘れていた。
「村上って、ほんと適当だね」
「え、何?武田っち、羨ましいの?」
「全然」
クラブの時間が終わってすぐ。
村上と下らない会話を繋ぎながら、自分の教室へと戻る。
廊下の窓から見えた窓際の自分の席にまだ人影が見えて、心臓が激しく収縮した。
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