アオイハル

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「……やった!」 他に誰も居ない体育館の隅。 響いた高い声は当然ながら俺のモノではなくて。 「やった、やった、やったなりー♪」 スリーポイントの位置で子供みたいにピョンピョンと飛び跳ねる小柄な女の子。 同じクラスになった事もないし、喋った事もないけれど、何と無く名前と顔くらいは知っていた。 俺の隣の隣のクラスで、女バスに所属する子は一人だけ。 “ 上杉ヒカル ” 確か。 そんな名前の子。
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