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「歌いたいの?」
マスターは顔を上げて聞いてくる
なんでかわからないけど
僕は彼女から顔を逸らして頷いた
…目を合わせるのが怖かった
というよくわからない衝動
マスターは笑いながら言った
「いくつか入れといたからww適当に歌っていいよww」
そう、じゃあ歌っていいんだ
僕はすぅ、と空気を吸い上げる
頭に浮かんだ歌詞を
頭に浮かぶ楽譜に合わせて
そんな泣き虫の想いの音が
いつか 君の歌う愛の歌になって
深呼吸、ひとつ僕は
響け、響けと歌っている
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