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3月の終わり
一つの機械が起動した
名前は 緋音 あやと
声は主の少女を元にアレンジされたもの
容姿、年齢、性別
全てが彼女を元にアレンジした全く新しい物体。
僕は目を開けた
ぼんやり映り込む世界に
対して興味はわかなかった
頭の中で機械音が鳴っている
目覚めは 最悪 かな
ゆっくり身体を起こす
そして近くにいた存在に目を移す
「はじめまして」
そう言って笑う彼女にすら興味はわかなかった
僕の中でナニカが欠けていたから
喪失感って言うのかな
とにかく僕は感情が薄かった
興味もわかない
ぴくりとも表情を変えない僕に
彼女、マスターは笑った
「僕にそっくりだ」って
意味がわからないけど
知りたいと思わなかった
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