第に段 夏眠

4/12
前へ
/152ページ
次へ
タイトル『撮』 (2013/07/21)  こんにちは。久し振りの復帰でキャラを見失っているちょっきです。  そんないきなりの言い訳がましい前振りはさておいて、先日祇園祭に行った際にちょっとした買い物をしましたので、まずは写真をご覧ください。  これらは鉾のミニチュアなんですが、なかなかに可愛いので、現在は玄関に飾って毎日にやにや眺めております。  品数の関係で今年は鉾だけの購入になりましたが、翌年は山も買い揃えるつもりなので、来年それらが玄関に並ぶ様が楽しみでならないという、鬼に笑われても致し方ない状態に陥っております。  しかしこれ、そこそこ値の張る品ですから、こういう物に興味のない方からすると理解に悩む話なんだと思います。なので、私がこのようにしてしまう理由を今から説明させて頂きます。  そもそもお祭りというものには不思議な神の力が働いております。それには普段必要ない物を魅力的に見せる効果があるので、商売人やその客だけでなく、腹をすかせた狼や雰囲気次第で食べられる気満々の子羊などにも望んだ結果を与えてくれます。  私もこの例に漏れず、費用と商品価値が釣り合わない買い物や遊技ばかりをしたと自覚しつつも、有意義な時間を過ごせたと思っている訳ですから、やはり先の恩恵を十分に受けたと言えるでしょう。  従って、写真の物も現在は私を満足させてくれております。願わくは来年の祭りまで、この神力という名を借りた散財に対する言い逃れのまやかしから、目が醒めませんように。  ちなみに先のお祭りではもう一つ楽しいことがありました。  私は、あまりに毒のない顔立ちの所為か、見知らぬ方によく写真の撮影をお願いされます。で、祭りとなると先の効果でその率は上昇します。  そこで悪戯心に火がついた今年の私は、無防備に渡されたうら若き乙女のデジカメに勝手に写りまくるという遊びをしました。なのでもしかすると、今頃その写真を見た石油王の御令嬢に、「Oh! このユカタスガタのトノガタはワタシのリソウのダンセイでーす。イマすぐサガシだして札束風呂にイレナサーイ」などと言われているかも知れません。これは楽しみ。  なんて、こんな期待をしてしまうのも、祭りの持つ力のお陰なんでしょう。やっぱ神の力ってすげーなー。  とまで書いた辺りで、やっぱりキャラを見失っていると自覚せずにはいられない私めでありました。image=473711053.jpg
/152ページ

最初のコメントを投稿しよう!

109人が本棚に入れています
本棚に追加