第い段 秋扇

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タイトル『楽』 (2012年9月10日)  おはよう御座います。ちょっきです。  さて、この随筆の一発目である今回は、私の復活をお待ち下さった皆様への詫びを兼ねて、バレない嘘の極意を書いてみたいと思います。  人は生きる上で、多かれ少なかれ必ず嘘を吐きます。勿論、照れ隠しの軽口や世辞、社交辞令といった、人間同士の軋轢を防ぐ為の潤滑油の様なものから、詐欺などを筆頭とした、悪意に満ち溢れたものまで、嘘にもいろいろあります。  ちなみに今回書く方法は、正直、どちらの場面でも使用可能です。なので、ご使用される方におきましては、必ず良心に従うことだけは御約束下さい。  では簡潔に書きます。嘘の極意……それは、必要な嘘以外は、なるべく本当のことを話すようにすることです。要するに、嘘が下手な人ほど、いらない嘘を吐いているということが言えます。  結婚詐欺師に例えてみましょう。  この場合、バレてはいけないのは、自分が詐欺師であることな訳ですから、そのこと以外はなるべく真実を話すべきです。しかし下手な詐欺師ほど、相手を安心させようと「うちの親父、アメリカで大統領やってるんだー」などと、要らぬ嘘を吐きます。お陰で、あと一歩というところで嘘がバレて、獲物を逃すケースが多いのです。  この場合、上手くやるには職業以外の嘘は、一切吐いてはいけません。そうすることで、話し方にも自信が出ますし、話の辻褄が合わず、嘘が露呈する確率はググッと減ります。  今回は皆様への感謝を形にしようと、私のとっておきを披露させて頂きました。しかも、失礼があってはならないと推敲を重ね、丸一日潰して書いた内容ですので、皆さんも是非試してみてくださいね?  参考文献  『徒然草』  『枕草子』  『馬鹿な読者の騙し方』  『姑息な文章』  『やっつけで終わらせる作文』  『簡単瞬殺! つぎはぎで作るレポート』  『即席! 随筆の手の抜き方』
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