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「所属、決まった?」
アフターファイブ。
いつもの駅前のダイニングで。
やっと合流して3人揃った瞬間、話題は辞令のハナシ。
「ちょっと、聞いてよ!!」
ニヤついた顔を押さえきれず、私は二人に向かって言った。
そう。
なんと私が配属されたのは、上条さんのいる営業部署だった
「まさか、営業課?」
千秋のその声に、
「当たり!!」
私が嬉しそうにそういうと、
「ゲッ、よくそんな笑ってられんね?
私、絶対ムリ」
藍子が顔を歪めてそう言った
藍子が嫌がる理由は、実は営業課が一番の激務で有名だからだ。
私はその営業のサポートをするのだけれど。
「いいもんね。うっかり上条さんの補佐しながら、棚ボタ狙うんだもーん」
すっかり舞い上がる私に、千秋は冷静に口を開く
「社内はやめときなよ。
後々面倒くさそうだし。」
「大丈夫、大丈夫。」
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