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そう。実はなんと私が配属された先には、市川さんもいた
無愛想な市川さんの隣の席は、意外に居心地がいい
何故なら気を使わなくていい。
あまり絡んでこない。
お互いに、興味ない。
「お疲れさまです、成田です」
私は内線をとると、いつものように応対する
内線番号は表示されてるから誰だかわかる
「成ちゃんさ、まだ終んないの?」
……キタ。
うちの会社の営業課はセクション8まである。
表示されてる内線番号325
営業3課。大柳さん。
7人の研修監のうちの一人だ。
「ふふ。お疲れさまです。大柳さん。
今日も帰れないんですう」
私は別に、こういうキャラじゃない。
「えー?またぁ?俺もう、成ちゃん以外のとこ、いっちゃうよ?」
軽い。
軽石よりも、軽い。
擦れて擦れてなくなってしまえ!!
「またそんなことばっかりい」
男のプライドを傷つけると後々ややこしい。
さっさと帰れ!!大柳!!
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