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二人、手にした缶コーヒーを持ちながら、ゆっくりと席に戻る
「なぁ、お前さ。
上条さん、狙ってるだろ。」
「ハッ!?」
私は突然のビックリ発言に、視線を上にあげた
気味の悪い、笑顔
やめて、ソレ。怖い。
ついでに、キライ。
「そんなことありません」
いえ、図星ですけど。とも言えるわけがない。
だいたいこの男にバレたら、どんな惨事になるか。
「嘘つけ」
「いや、ほんと。彼氏いるんで。」
焦ってるのを悟られないように、私はそう言った
「あ?」
キョトン、とした顔。
え。
市川さんて、そんな顔出来たんだ?
「なんだ」
それっきり。
会話も途絶えて、席についてもそのままで。
市川さんが何がしたかったのかサッパリわからず。
一日は無事終了した。
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