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転移先は、ギルド《月猫》だった。 「ちゃっちゃと報告して、次貰おっか、道化師様?」 「疲れた、寝る……やるなら、一人でやれ」 冷たくあしらい『ちぇー、冷たいのー』なんてほざくバカを無視し、ギルドマスターの元へ行く。報告の度に行く部屋を身体が覚えているからか、前を見なくとも簡単につけた コンコン 「はい、どうぞ」 「「失礼します」」 いつ見ても、膨大な量の報告書やらで埋め尽くされている。そんな部屋の中心に、いるのがギルドマスターであるルナ・アリスタだ。 「今回は移動を含め、5分かぁ~。何処で油売ってたのかな?」 ニコニコ笑いながら聞いてくるマスターの目は笑ってなかった。 「油を売る?そんなことするわけないだろ。最近の隊員の力量見てただけだ」 「そう……悪いけど、二人に次の任務を与えるわ」 俺の横で鬼人が喜んだのが、目の端に見えた
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