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「疲れた、寝る」 「うーん、今回は道化師様と鬼人様のじゃないから…取り敢えず、ローブ脱いでくれるかしら?」 マスターから俺にじゃないと告げられ、直ぐローブを脱いだ。これで、当分休めるな。 「んで任務は何なの、マスター?」 「任務の前に……ティアは、何で私しゃなくてファイに引っ付くの!?」 「ファイ……いい」 ローブを脱いだ瞬間、道化師もといティアが鬼人もといファイの後ろに隠れた。マスターは、ティア馬鹿で自分の所に来なかったのに文句を言っている。巻き込まれた側のファイから言えば、迷惑でしかない。 「まぁ、いいわ。ティアとファイは、『学園に通って』ください。拒否権はありません。…休暇だと思って、しっかり楽しんで欲しいだけなんだけどね」 「マス…ルナさん有難う。あっでも、休日は任務受けにくるから」 「……ファイ、どっか行くの?」 嫌々と首を振って、ファイに抱き付く。ファイは、自分より小さい僕を抱き上げルナさんに聞こえないように『ティアもだよ』と言ってくれた。その一言で、僕の機嫌は戻った。
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