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話は変わるが、ユースティア王国の騎士には四つの階層がある。
まずは下級騎士。
一般的な装備を与えられ、大多数の騎士達は一番最初はここから始まる。中には、ここで一生を終える者もいる。
次に中級騎士。
より強固な装備を与えられ、部隊の隊長、副隊長を任される。
稀に入隊当初から任される人もいるようだが、大抵は戦場で活躍し、戦功を残した人が成り上がれる。
上級騎士。
騎士の中の騎士。
もちろん装備は他の騎士とは一線を画し、腕っぷしも強く、正に子供達が憧れる理想の騎士。
このくらいになると、大部隊の指揮を任され、重要な作戦を任され始める。
そして王宮騎士、所謂近衛騎士は上級騎士から抜粋される。
ここまでくると努力だけではどうにもならなくなってくるが、中には努力だけでこの地位を掴み獲った者もいるようだ。
最後に最上級騎士。
王族や部下からの信頼も厚く、王国の最強の存在だ。
騎士と言うよりは将軍と呼んだ方がふさわしいかもしれない。
騎士団長は最上級騎士から選ばれ、近衛騎士団長もまた然り。
部隊を自らの意思で動かす権限を持ち、他国にもその存在を認識される。
そして話を戻すが、
俺達は今、――主にフレインが――指揮官用の配給品を漁っているわけだ。
そして奴は一体何をくすねたかというと、
それは『鎧』だ。
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