悪夢

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話しかけてきたのは茶髪緑眼、身長は俺と同じ170くらいだったか…?髪をツンツンと立たせて見るからに活発なイメージを植え付けさせる。 名前はフィルゴ・グルーヴィー。 オレの親友の一人だ。見た目通りの明るい奴でクラスの…いや、学院のムードメーカー的存在だな。 こいつがやらかした武勇伝は数知れず、巷でも噂になるほどだ。 そして少し間をおき、後ろからもう一人声をかけてきた。 「ダメだな~、俺を仲間はずれにしちゃ!面白いことやるんなら三人で、だろ?」 ニヤリと笑い、俺等の間に入るように並んだ。 金髪赤眼の名前はフレイン・ティタニス。 ルックス、学力、運動神経…すべてが完璧で、非の打ち所が無い。のだが、どういう訳かフィルゴ同様、大のいたずら好きで学院一のトラブルメーカー。言わずとも第二位はフィルゴであるが…。 そんな二人といつも一緒にいるせいか、俺までA級トラブルメーカー扱いされることがしばしばある。 まぁ、楽しんでいるのは事実ではあるが…。 普段なら三人集まった時点でなにかをやらかすのだが、今回ばかりはなにかやらかすわけにはいかない。 なぜなら、現在、俺たちは最前線の城塞におよそ3ヶ月分の補給物資を届けるという『試験』中だからだ。
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