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それは、いろいろな事情があるだろう。
だが、そこへ至る根本は【絶望感】だと思う。
どうやっても希望を見出だせない。
もう生きられない。もう死ぬしかないと追い込まれた心理状態なのだ。
私には、そんな弱い人達を咎める資格はない。
そんな状況と、そして弱い自分と日々、格闘しながら生きて来た。
その一方で、もう楽になりたいと常に弱い誘惑に駆られながら、やっと生き延びて来たからだ。
だが、今日、祥子という女性が温かい手を差しのべてくれた。
生きる希望を与えてくれた。
この温かさ……風呂の湯の温かさと人の心の温かさに触れて私の身体を巡る血液まで勢いを増したように思える。
なんという幸運だろう。
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