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「頼むよ~」
「今からやっても間に合わねえだろ」
「一応殆ど終わってんだよ。あとはお前の見せてもらってちょこちょこと調整しちまえば終わり」
「じゃあ…今日サークル来るなら見せてやるよ」
「え~めんどう~」
「お前が作ったフットサルサークルじゃねえか」
「いやだってさ…素人だと思ってお前を誘ったのによ…」
「素人だぞ?」
「抜くときに普通にマルセイユルーレットかます素人がいるか」
西島から強烈な突っ込みが入る。
「痛…だってこれなら簡単に抜けるし」
「はぁ…いいか?普通の素人はいきなり切れ切れの動きで相手を全抜きしてゴールを決めたりしない」
「わかった。俺が素人じゃないのは認める」
「というわけで、俺は行かない」
「どんな理屈だ」
俺はお返しとばかりに突っ込みを返す。
「ちょ、脇は…」
西島は脇に走る痛みに悶絶する。
「小突いただけじゃねえか」
(まぁ急所にいれたが)
「いてて…そもそもな、サッカーやフットサルというのはな…」
…わざわざ間を開けてくる。
「…というのは?」
「素人にボールが回って来ないんだよ!!!」
西島が再び突っ込みを入れてくる。
「おっと」
「避けんな」
「いいのか?レポート見せてもらわなくても」
「すいませんでした」
「宜しい」
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