プロローグ

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― ギュイィィン もの凄い音を立てて回転する大きなノコギリの刃が『遼平』の身体を目掛けて近いてくる。 ― 助けてくれ ― 身体を椅子に固定され身動き出来ない。もうノコ刃は目の前まで迫っている。 ―誰か、助けてくれ。このままじゃ、身体が… ― 遼平の悲痛な叫びが響くなか、無情にもノコ刃は遼平の身体から数cmまで迫っていた。 ―もうダメだ… ― つぎの瞬間、遼平の身体にノコ刃が当たり皮膚を切り裂き肉を抉っていく。 ― ぎゃあー、痛い…ぐわぁ~― 遼平は激痛に顔を歪め、叫び声を上げる。
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