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それから彼等も遼平が目覚めたことに気がついたのか近くに寄ってきて話掛けてきた。
「気分はどう?」若い女性のほうが聞いてきた。遼平が
「大丈夫です。」と答えると
「今はまだ記憶が混乱してるかも知れないけど、時間が経てば落ち着くから大丈夫よ。」と女性が言い、隣りにいた少し大柄な男の人に
「沢木君、今日はここまでにして遼平くんに上がってもらいましょう。」そう言うと、沢木と呼ばれた男は遼平の傍らまできて、遼平に肩を貸し立ち上がるのを手助けした。
「行こうか、遼平君。家まで送るよ。明日またお願いするな。」
遼平は帰路に付き、帰りの道中、沢木から大体のいきさつを聞いた。そして今までのことを思いだした。話は2日前に遡る…
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