YEARNING

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岸川と別れて帰路につく。 ふと、硝子のショーケースに反射して写った自身の姿を見た。 .... .... きっと、 これが原因なんだろうな。 童顔と言い尽くせぬほどの、 童顔。 なんとも高校の制服が見事に合ってない。 ──男装されられちゃった☆ .... 的な。 「─チッ。」 視線を前方へと戻す。 髪の毛も中途半端に伸ばしてるのが問題なのか? 過去に、一度岸川に問うてみたことがある。 “なぁ。” “──なんだい?” “俺、髪の毛切った方がましになるかなぁ。” “─ブッ!” “な!” “──え?マシって?どーゆう意味で?.... いやー、可愛さ維持なら切らない方がいいっしょー?” “ふざけんな!ちげぇよ!維持じゃねぇ、打破だ!” “.... ぶくく。無理じゃね?.... 切ったとしても男らしさっつーか.... あれだ、一休さんみてぇになるのがオチだぜ?” ────イラッ。 ちくしょ、 くだらんことまで思い出した.... 誰が一休さんだ?! 「.... .... .... 。」 しかし、 いっそ丸刈りにでもしてやろうかという考えが以前脳裏を掠めたことはある。 中学までやっていた水泳。 外に出ても出ても焼ける処か赤くなる。 筋肉はつかない。 肩幅も狭い。 毛深くない。 ってか、薄すぎる。 「.... ただいま。」 気が付けは、家の前だった。
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