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虫騒動が収まり、
無駄に広い居間で兄と二人。
「なー.... 兄貴.... 」
「なんだ?」
眼鏡をかけて雑誌を読む姿は絵になりすぎていて、俺ですら見惚れる。
中身は.... あれだか。
「.... .... .... あのさ.... 」
“男が好きってどうなのか”
「.... .... .... っ。」
「どーした?」
.... って....
「言えるかぁ!」
「ちょっと、奏?!」
いきなり声を張る俺にビックリする兄。
.... でも、
こんなにカッコいいんだし....
恋愛経験くらいは....
「兄貴ってさ、彼女とか.... 居るの?」
「ぶっ.... .... !!」
「─な!」
兄は雑誌を落としてむせた。
何も飲んでないのに。
「─ッゲホッ.... え、奏.... え?」
「いやいや、どもりすぎだから。」
ていうか、なんだ?
兄貴の顔が白くなっていっているよーな....
「.... 彼女.... いや、悪魔.... 。」
「は?」
「いやっ、なんでもっ.... ま、まぁ、近しい人なら....?」
何故に疑問形....
てか、
そっか....
だよな....
こんなイケメンほっとかねーよ。
あれ、
てゆか、兄貴ってさ、彼女はいいとして....
「友達っている?」
つるんでるとこみたことねーかも。
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