YEARNING

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「.... はは、兄ちゃん、居ないかも。」 だよねーーー?!! だって俺、みたことねーもんよ! 「え、なんで?なんで?」 こんなに見た目だけはエロイのに? って、関係無いか。 「なんかさ、俺、この性格直そうとおもって、キャラをかえちゃってさ、後に引けなくなっちゃってさ、友達居ねーのよ。」 「キャラって?」 「わかんないけど、クール形?話し掛けんの怖くて会話とかも繋げなくて気が付いたら“孤高の狼”とか呼ばれてた.... 」 ぐすん、と涙ぐむ兄。 .... な、 なさけねー! てか、 孤高の狼! いや、確かに見た目はそうだけども! 「その奥手な感じを直さねーとだめだろー。」 「奏みたいになりたいよぉ。俺。」 .... 子犬かっ! めそめそすんなよ! 相談にのってもらうつもりが、 兄貴のカウンセリングになったことは、 云うまでもない。
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