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「──っ誰、その人。」
「──だから、あたしの彼氏。ね?」
「.... .... .... 。」
THE 対面。
ショックを隠しきれない男の子。
上から下へ、
下から上へ。
私をジロジロ眺める。
うーん、
確かに....
本人には悪いし、
素香ちゃんの趣味も知ってるからあれなんだけど....
「──そんなぁ.... 」
対象外かも.... ね。
「大体、しつこいっつーの!断ってたでしょ?何、彼氏が居るって嘘だと思ってた訳?おめでたいわね。」
うわ....
そこまで言う.... .... ?
でもなぁ、
そろそろ一言も喋らない私に不信感を抱きかけてるし....
彼には怨みないけど....
「────悪いけど。」
できる限り声を低くして、
素香ちゃんの腰に手を回す。
「─彼女、俺のだから。」
オプションでちょっと上から目線をぶつける。
あーらら、
完全にビビったな。
もうダッシュで去っていく男子。
私も伊達に皇子様やってないし。
「──うわっ!」
「──やーーん!やっぱりカッコイイー涼!」
三浦に抱き付いた。
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