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「────っざけんなよコラァ!」
どーして....
俺ってばいつもいつも.... ....!!
普通に、帰ろうとしただけなのに....
「ごめんっ!.... .... 」
シャツには茶色い染み。
「普通に考えればわかるだろ!コーヒー持ちながら走るやつがあるか!人にぶつかる以前に溢れるという大前提を忘れるな!」
階段をおりて曲がって直ぐ。
冷たい衝撃と物理的な衝撃をいっぺんに受けた。
アイスだからいいものの....
ホットだったらどーしてくれる.... ....!!
いや、
最早そんなことはどうでもいい。
ブレザーを偶々来てなかったのが幸いだ。
隠しながら帰れば.... ....
兎に角、
帰りたい。
「──ったく、次やったら河川敷に連れ出して川に落としてやる。.... .... .... っうぁ!」
ブレザーを羽織りながら昇降口に向かおうとして、
肩をガッチリと掴まれる。
「──おい!放せ!」
「その格好じゃ風邪引くでしょ?」
「テメーがそうさせたんだろ!」
「いーからいーから、悪いと思ってるからさ、ちょーっと来て。」
「ふざけんなっ!いいっ.... .... ノヤロッ....!!!」
抵抗するも、対格差のせいで....
なされるがままにされる
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