YEARNING

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俺の高校は男子高。 言わずもがな男だけ。 なのに、 「.... .... .... 。」 学校について、下駄箱を開けると。 封筒の山、山、山。 ──つまり。 「おおー…相変わらずすげぇなー木場。」 全て、ラブレター。 念を押しておくが、 ここは、“男子高校”。 女子からじゃない。 「──木場奏!好きだ!」 手紙を見てうんざりする俺を他所に新たにやって来た更なる奴。 俺は容赦なく握られた手を振り払うと、 「失せろ。」 そう言いはなって手紙を放置しその場から離れる。 手を握ってきた男子生徒は 「一瞬でも俺だけをみてくれた.... 」 等と感激し、 「お、おい、木場待てって!」 初めに話し掛けた男子生徒は後を追った。
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