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.... .... いる。
対角線上に私の好きな人。
柔らかそうな髪が日射しに反射してキラキラ光ってる。
憂いを帯びた横顔。
てに持ってる本だって、見ていることがバレない為の只のカムフラージュ。
この時間の電車で必ず乗ってくる人。
なんて、
なんて可愛いんだろう。
一目惚れだなんてベタだけど、
“大丈夫?”
声をかけてその人が顔を上げた瞬間。
胸を鷲掴みにされた。
その甘い香りのする細い体をこの胸に抱きたい。
「.... はぁ。」
短い一時。
毎朝、電車を降りる度、どうしようもない程に切なくなる。
明日はまた会えるだろうか?
来週は?
いつか、見ることが叶わなくなる?
そう思うだけで、
狂おしい。
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