家族が欲しかった……

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悠太の喉に深々と包丁が刺さり、部屋中に血が飛び散る。 「うぁぁぁぁうぁぁぁぁ!!」 椿が何度も叫びながら、倒れた悠太の上から包丁を突き刺していく。 この子は幻のはずなのに……。 どうして!? 考えるのとほぼ同時に、私の体は動いていた。 「止めてぇぇ!!」 悠太と椿の間に入った私の体に包丁が刺さり、あまりの激痛に私の意識はそこで途絶えた――。
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