家族が欲しかった……

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あたしは汚れもののたまった部屋で空腹を抱えながら、お母さんの消えた日からずっと眠り続けた。 その方が楽だから。 次に目を覚ました時、どこかから声が聞こえた。 「ネグレクト」「まだ10歳」「かわいそうに」 そして、見えたもの。 ガリガリに痩せ細ったあたしの体にかけられている、青いビニールシート。 ――これはきっと夢。 ――悪い夢。 目が覚めたら、本当のお父さんとお母さんがあたしの側に居てくれるんだよ。 だから――眠ろう。
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