始まりの朝

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ピピピピ!ピピピピ! そんな目覚ましの音で起こされた。 「もう朝か…準備をするかな。」 そんな事を言いながら起きた彼は、名前を高村英樹(たかむらひでき)と言う。 彼は今日から、私立雷鳴学園(らいめい)に通う、ピッカピカの一年生せいであった。 「制服に着替えたし、鞄に荷物は詰めた。後は朝食かな。」 準備が終わったところで、彼はリビングへと向かう。彼の家は一人暮らし用に、親に頼んだアパートの一室だ。 リビングに向かい、トースターでパンを焼いてハムを挟む。これで素敵な朝食の完成だ。 「朝はやっぱりこれだよな。てゆうか、料理得意じゃないしね♪」 なんてゆう少し気持ち悪いテンションなのは、寝起きだからだ。普段はあまり喋らないほうなのだ。 朝食を済ませ歯を磨き、顔を洗えば準備万端! 玄関のドアを開けながら、誰もいなくなった部屋にむかって 「行ってきます。」 と一言。これからの高校生活がどうなるかなんて、誰にもわからない。 未来は知っていては面白くない。知らないからこそ、そこに人は夢を見るのだ。
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