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「おい……」
自転車を乗り捨て、すぐさま彼は少女に駆け寄った。
通り魔にでも襲われたのでは、という1つの憶測が頭を過る。
「だいじょうぶ……!」
抱きかかえて身体を自分に向かせた彼は、少女の素顔に驚愕して碧眼を見開いた。
浮世離れした美しい銀髪に、同じく銀色の長くカールした睫毛。形の良い小さな鼻と唇。そして、陶器のように白く艶やかな肌を持った美少女が、そこにいた。
形容するなら人形……いや、天使のような美少女が。
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