浦島太郎

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『…本当はあなたにこの箱を渡さなきゃいけないんだけど……あたしには出来ない…。』 亀が持っていたのは小さな黒っぽい箱。塞がっているため、中身はわかりません。 「どうして、出来ない…?」 『…あたし、人間のこと……あ、いや…あなたの事が…… ……す…好きになっちゃって…』 「…………。」 『…さよなら……。 また……いつか…ここで……。』 こうして亀は海の中へと姿を消していきました。
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