*9月9日*

10/14
前へ
/66ページ
次へ
「大丈夫だって みんないるから」 うっちー先輩の手を引っ張っていってもらって首飾りを女の人に返してゴールまで行った。 教室を出た瞬間、華とルカとわたしは角で3人でうずくまってタオルで顔を押さえた。 「うー、もーやだー」 「怖かったよー」 「…」 わたしだけ、無言で泣いていた(笑) みんな顔を押さえてたけどほんとに泣いてたのはわたしだけっぽかったw 「大丈夫?」 首を横に振る。 「大丈夫じゃ…ないよな とりあえず、ここ人多いし店番行こう。」 わたしは、うっちー先輩に肩を支えてもらい自分たちの教室に戻った。 ルカと華がいすに座って、わたしはいすがないからそのすぐ後ろの壁に寄っ掛かってしゃがんだ。 そして、タオルを顔に当てて、また、泣いた(笑) 「おおーカネ!」 うっちー先輩が叫んだ。 カネ先輩(仮)が教室に遊びに来たのだ。 「なに、お前女のコ泣かしてんのー」 「違うんだって! お化け屋敷で怖くて泣いてんの!」 「そんなに怖かったの?」 「まじ、クオリティー高かった。 色んなとここいつらに引っ張られて綱引きされてる気分だった」 「てか、後ろのコ本気で怖がってんじゃん」 後ろのコってのはわたしのこと(笑) 「一番怖かったの、俺とネイトだと思うよ。 ちゃんと俺は引っ張っていってんのにこいつら全然進まねーんだもん」 「大丈夫? ごめんね、俺のうっちーが。」
/66ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加