始まり。

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「なーんて。シャワー浴びてくるわ。そこ、あたしの部屋だから寝てな?疲れたっしょ。」 きょとんとした顔で私を見つめるセナ。 もうこれ以上はだめだよ。戻れなくなる。 私は逃げるように浴室へ向かった。 今まで男の人しか好きになったことがない。 案外女の子に手出せちゃうもんだな。 違う、相手がセナだからだ。 頭冷やさないと。 酔って火照った体を冷ます。 水を浴びる。 それでも唇は今でも熱い。 ここから出て、部屋に行けばセナがいる。 ちゃんといつも通りに出来るか? いや、いつも通りにしなきゃいけない。 ガタン、大きな音が聞こえた。 「やっべ。」 私は水を止め、下着だけ着けて浴室を飛び出す。
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