始まり。

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「あ、寝るなよ。」 「ん・・・。」 そうしてまたセナはどんどん冷蔵庫にあるお酒を飲み進めていく。 「ちょ、飲みすぎじゃね?」 私の声が聞こえないのか知らないが、こっちを見ようともしない。 急に黙って立ち上がった。 のろのろと私のほうに歩いてくる。 セナはほんのり赤い顔をして、ソファの上に座る私の上に跨った。 「なに?どしたの急に。」 本当に急で、いつもならこんなにベタベタしてこないので私は笑ってしまった。 セナは泣き出しそうな顔で私の両頬を細い指で包んだ。 どんどん顔が迫ってくる。 私は硬直。 そして、キス。 それはしっかり唇が触れたキスだった。
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