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遅い。
本来ならとっくにドームについてもおかしくない時間だというのに、見えてすらいないとは、どういうことなのか。
幸い、(アルバイトの人だろうか?)が麦茶を無料で配ってくれていたので、熱中症などにはかからなかったが…
周りの人を見ると、汗だくで今にも倒れそうな人もいる。大丈夫かな?
そんなことを考えていると前の人混みが動き出した。
今までの渋滞が嘘だったかのように進んでいく。
そして見えてきたのは…
「で、でけぇ…」
恐ろしくでかいドームだった。下手したら東京ドームぐらいの大きさはあるのではないだろうか。
ゲームをするためにこんなのを…恐ろしい…。一体どれ程のお金をかけたんだ?
ドームの目の前くらいに来たときに、少し低めの男の人の声が聞こえてきた。
「みなさん、大変長く待たせてしまい、申し訳ございません。」
「私の名前は飛来知也〈ヒライ トモヤ〉、飛来カンパニーの社長です。」
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