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- 第三章 男性A -
ある時は『死神』…
また、ある時は『天使』……
今まで俺が図らずも救って来た若き…―いや―…“幼き”自殺志願者達は、様々な呼び名で俺を呼んだ。
俺は、決して人助けや善意から好き好んで彼らを救っているわけではない。ましてや、他人の子供だ。俺とはまったく、なんの関係もない。むしろ死にたいのなら勝手に死んでしまえばいい、とすら思う。
この力…“少年少女の自殺志願者”しか救えない…―生きたいと願う者も、青年も、中年も、年寄りも病人も決して救うことのできない―…この使い物にならない無駄な力は、決して“人の命を救い賜う奇跡の力”なんて大層なもんじゃない。
この力…―これは、“呪い”なんだ。
あの子を…あいつを救ってあげられなかった俺への、天罰なんだ…―
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